転職するよりFEELCYCLEに行けば

転職すれば人生変わると思っていましたがFEELCYCLEに行った方が良い方向に変わりました。その過程で得た気づきをシェアできればと思います。

面接対策 コンピテンシー面接

面接対策エントリー3弾

今回はコンピテンシー面接という考え方について。人事、特に採用の仕事をしている人なら馴染みのあるワードだと思うが候補者の方にとっては聞き慣れないワードかもしれない

少し専門的でテクニック論にもなるが、これを知っているか知らないかでかなり大きな差が出ると思うので是非参考にしてほしい。特に20代後半以降で経験が問われる面接には必須の考え方になっている

そもそもとして、これは面接官向けのメソッドではあるけれど、実は候補者が知っておくことで大きな面接対策になることも間違いない。相手の出方を知るというのは何においても重要な対策である

コンピテンシー面接とは?

まずは定義だが下記のように説明がされている

「優秀かどうか、能力を持っているかどうかではなく、その能力をいかに使って成果を生み出しているかという結果、および事実を評価の基準にする」

また、「「成果の再現性」(「再現性のある成果」)という考え方を基礎にして成り立っている」

なお、再現性のある成果はとは、「取り組みの最初の段階から最終的な成果としてあらわれる地点まで自分の頭で方法を考え、ときに試行錯誤がありながらも手を打ち続け、行動し続けることによって生み出された成果のこと」

引用:川上 真史, 斎藤 亮三『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(弘文堂、2004年)

 

ちょっと小難しい表現が続いたが、要は「過去の実績」を「どのようなプロセスで達成しているか」を確認する面接である。シンプルに事実確認というような表現もできるので、取り調べのような感覚を覚える候補者もいるかもしれない

 

逆に「印象(見た目など)」「優秀さ(出身大学や資格など)」「意見・考え(志望理由、今後やりたいことなど)」での判断は避ける

 

ものすごく嚙み砕いて表現するなら、候補者の「未来」ではなく「過去」にフォーカスした面接方法のことである

筆者とコンピテンシー面接の出会い

幸いなことに企業内リクルーターとしてキャリアをスタートして最初の仕事がコンピテンシー面接に関するセミナーへの参加だった

当時はなんのこっちゃと言う感じで言われるがままに参加してみたところ、かなり面白く(このセミナーも上述の川上 真史氏が登壇していたものだった。余談だが、氏はかなりユーモアに溢れる方で話がとても上手く面白い、漫談的な面白さがあり飽きなかった)衝撃を受けたことを覚えている

 

その後、本格的に面接を担当することになるに当たり、社内研修として当時の人事ディレクター(この方は現在欧州系グローバル企業のHR Headになられており、かなり価値のある研修だった)から直々に講義を受けることができた

そして実践として面接に入る形になったが、当時の採用目標が50人を超える数だったのでそれこそ連日のように1日中面接をすることになりそこで身体に染み込んだ格好になった

面接官目線で思うこと

結論を言うと、コンピテンシー面接をしないで候補者が入社後活躍するか否か判断することは不可能に近いと考えている。とまでは言い過ぎかもしれないが、なぜその候補者を合格と判断したかを言語化するのは難しい、つまり客観的で合理的な採用はできず、なんとなく優秀そうだから、印象が良いから、と言う形になってしまう

 

また、面接に置いて退職理由は聞かれるが志望理由は聞かれない、というパターンもコンピテンシー面接に則った考え方からになる。なぜなら志望理由はその候補者の事実ではなく全くの嘘である可能性があるからだ

これまた余談だが、筆者の特技として志望動機を考える、と言うものがある。レジュメとエントリー企業を教えてもらえればすぐにそれなりの志望理由を考えることができる。と言うこともあり、志望理由なんて本当にアテにならないと言うのが実体験で理解できている

 

ただ正直言うと、どれくらいの面接官がコンピテンシー面接を実践できているかはわからない(と書いていて、検証のためにどこか面接を受けてみようかななんて思った)。筆者に置いても、これだけ書いていて申し訳ないがレベルの高いコンピテンシー面接はまだまだできていないと感じている。ある程度の事実確認をしてある程度の再現性が確認できれば次のステップに通す、と言うレベル感である

候補者はどう対応するか?

読者的にはここが知りたい点だと思うので改めて

まずはコンピテンシー面接という考え方を知る。その上で自分の過去の実績・成果について振り返る、これに尽きる。と言うかこれ以外にできない。筆者的にはこの対策は業務で結果を出している方にとってはある意味簡単だと思う。なぜなら考えるのではなく、思い出すだけだからだ。対策本を買う必要も、信頼できる友人・知人に相談する必要もない。いつでも、どこでもできる

 

思い出すだけなら対策しなくても良いのでは?と思うかもしれないが、この対策は必ずした方がいい。なぜなら突然面接の場で聞かれてもうまく細部まで思い出せないこともあるだろうし、整理ができていないと肝心なポイントを伝えそびれることがある。うまい面接官なら引き出してくれるかもしれないが、全員がそうとは限らないし、面接での緊張も影響するかもしれない

面接は一回勝負、そこで最大限の成果を出すためにも対策をしておこう

 

実際の面接での質問例

よりイメージを持ってもらうために想定質問例を記載する

  • 現職での最も大きな成功事例を教えてください
  • 目標達成のために取り組んだことを教えてください
  • 困難だった状況とそれをどのように乗り越えたかを教えてください

などが挙げられる

そしてその質問の後に、

  • どのような状況で
  • どのような役割で
  • 誰に
  • どのようなアクションをしたのか
  • その結果どうなったのか

などが深掘りされる

 

トリッキーなことなんて何も必要ない

過去に行ったことを思い出して答えるだけである

 

人に語れるような成果がないと言う方も安心してほしい。コンピテンシー面接においては、成果の大小は評価とは関係がない。あくまで成果を生み出す過程、行動のプロセスで評価がされる。営業で言えば、例えばいくら売上金額が大きくてもその過程が見られない場合は評価されない、逆も然りだ

 

まとめ

以上、コンピテンシー面接についての基本的な点を書いた

全ての会社でこの手法が使われているわけではないが、いわゆる大手企業やグローバル企業、つまり採用に力を入れている会社であれば導入されている可能性が高い。そのような企業を狙う方には是非、候補者としてもこの考え方を知っておいていただき面接対策をしてほしい

それに当たり、面接官向けの内容であるがこれらの本が参考になると思うのでよければ目を通してほしい

 

 

 

以上です