転職するよりFEELCYCLEに行けば

転職すれば人生変わると思っていましたがFEELCYCLEに行った方が良い方向に変わりました。その過程で得た気づきをシェアできればと思います。

なぜ残業は発生するのか?残業について深掘り。

こちらのエントリーにて残業が発生するのは「暇だから」という事を書いた。筆者の実体験としてもそれは一つの理由として実際にあると思う。また味の素社も同様の考え方から残業削減に向けての大胆なアクションを起こしている

chitlom.hatenablog.com

 

とは言え、会社員にとって残業というのは切っても切れない関係。個人の力ではどうしようもなく発生することも多い。と言うかほとんどの方が本当は帰りたいが残業せざるを得ない状況なのだろう

これを機に残業と言うものについて考えてみたいと思う、それに当たり以下の2冊を参考にした

 

 

どれくらい働いているのか?

まずはそもそもだが、筆者は現在ほとんど残業をしていないが世の中の実態を知ることにする

いきなり話が大きくなるが下記が国別平均の年間総実労働時間だ

よく日本人は働き過ぎと言われるが、下図を見る限り日本人は確かに労働時間は多いようだが言うほどでもないように見える

データブック国際労働比較2022より

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2022/documents/Databook2022.pdf

 

ただし上図はパートも含めての時間数だ。正規社員のみで見ると下記のようになる

つまり我々日本人は諸外国と比較しても長く働いていると言える

 

 

さらにその中で長時間労働をしている割合も高く、日本人はやはり長時間労働をしている、つまり残業を多くしていると言える


いよいよここから、ではなぜ残業をするのか?どのような人たちが残業をしているのか?そしてそれは避けられないのか?をみていく

残業が発生する理由

残業のメリット

実は残業は合理的でメリットがある

それは企業にとっても、その労働者にとってもだ

企業にとって

残業が発生してしまう理由としてまず挙げられるのが、人手不足とそれを起因にする業務量の多さだ

それに対応する策としてまず思いつくのが、人員補補充だ。筆者も実際に多くの友人から「人が足りていなく、残業をするしかない」と言う声を聞いたことがある。その度にどうして会社は追加で採用をしないのだろうと思っていた

ところがだ、ご存じの通り日本の会社は簡単に社員をクビにできない。一度雇ってしまうと余程のことがない限りクビにすることが難しい。なので例えば季節的な要因で忙しい場合は外部からの採用をしない。なぜなら業務が落ち着いた時に追加で採用した社員をクビにできず結果人件費の増加を招くからだ。そのため残業をして今いる社員で頑張る選択肢が合理的になるのだ

また、仮に採用するとしても実に様々なコストがかかる。採用活動そのものにも当然コストがかかるし、それ以外にも採用した後の受け入れ・教育コストも馬鹿にならない。それなら既存の社員に残業代を払ってしまった方が安く上がるのだ

と言うことで今いる人に残業して頑張ってもらった方が企業としてはリスク的にもコスト的にも助かるのだ

労働者にとって

当然、残業代というメリットもある。生活残業という言葉もあるくらいにこれを頼りにしている社員も多くいる

そして人間は利益を得たいと言う気持ちよりも、今持っているものを失いたくないと言う気持ちの方により強く動かされる(プロスペクト理論と言うらしい)。一度ある程度の残業代をもらってしまった後はその利益(残業代)をなくす選択は考えにくくなってしまう

以前、友人が10万円を超える残業代を誇らしげに語っていたことがあったが彼はもう残業代なしの生活に戻ることは難しいだろう

残業代がもらえるのなら社員にとっても残業をすることは決して悪い話しばかりではないのだ

雇用の考え方

最近よく目にする、メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用も残業が発生するもしくは残業が発生しない理由に寄与している

筆者としては実はこれが最大の原因ではないかと思っている

仕事が人につくか(メンバーシップ型雇用)

日系企業の多くが取り入れている、社員に複数の業務が紐づく形。これも残業発生の要因になっている

例えば特に中小企業では営業をやりながら企画もやり、さらには採用の業務をおこなったりと一人の社員が実に多くの部署の垣根を超えた業務を任されることがあるだろう。これを繰り返すとその社員の仕事の範疇がわからなくなり、無限に広がっていき終わりが見えなくなる。そうなると当然、仕事が終わらなくなり(正確には終わりがないので)結果的に残業時間が増える

よく「仕事が終わらない」と言う表現をする人がいるがこれに該当することが多い

そして、一人の仕事が終わらないとその責任が明確化されていないので他の人も手伝う、もしくは付き合いで残業をして業務を片付けることになる。後述するがこの状態になるともう会社・部署全体的に残業をしなければならない雰囲気になり、本来必要のない社員までもが残業をする負の連鎖が起こる

仕事に人がつくか(ジョブ型雇用)

外資系で多い、と言うか日本以外のほとんどの会社が当たり前のように導入している考え方だ

こちらでは業務内容や責任範囲などを明確にされているので自分の仕事の終わりが見える、そうなると終わり次第帰宅、残業が発生しないと言うことになる。逆に終わらなければ残業する、至ってシンプルだ

なお筆者が残業がない理由がこれだ。外資系で勤務しており、当然ジョブ型雇用だ。そして今はほとんどの仕事が稼働していないので、業務がない。もちろん他の社員の業務を担当することもない(正直自分の雇用がかなり不安ですが笑)

 

なおこれらは世間でホットトピックスになっているが、筆者の感覚では外資系で勤務している人でジョブ型・メンバーシップ型をいちいち考えている人はほとんどいないと思う。筆者は社会人人生の大半が外資系勤務だがこの手の話が出たことがない

また、これを意識してるからかはわからないが、人間関係の悪い外資で誤って担当違いの他部門の方に質問をするだけで「それは私の仕事ではないので」と嫌な顔をされることもある。大変ブルーな気持ちになるがその人の言っていることは間違ってはいない、ジョブ型の辛いところだ

空気感

残業は集中する

同じオフィス、部署で勤務していても残業がない社員とある社員で分かれることは割と多く発生する事象だ

単に仕事が遅いから残業しているパターンもあるが、逆に優秀な社員ほど残業をするパターンもある。なぜなら優秀さ故に多くの仕事が割り振られてしまうからだ。パーソル総合研究所 長時間労働に関する実態調査によると60%の上司が優秀な部下に業務を割り振っているとの回答結果が出た

そしてその優秀な部下は当然、効率化を図り残業を減らそうとする、すると上司はさらに業務を割り振ると言うなんとも皮肉な話

そしてこれは上述のメンバーシップ型の雇用形態だからこそ起こる事象だ、まさに仕事が終わらない状態になる

 

残業は感染する

上記とは逆に、まさに日本人という感じだが、周りの人がまだ働いていると帰りにくい雰囲気のため残業をしてしまうこと。いわゆる同調圧力と言えるもの。この理由も実は非常に多いのではないだろうか。そして想像の通り、若い社員により強く影響が起こる

そして、上記集中の部分で触れたように優秀な人ほど残業をしてしまう可能性がある。そうなると残業インフルエンサーのような形で周りの社員から見られてしまい、余計に感染が広がっていってしまう

「あんなに優秀な先輩ですら残業をして頑張っているんだ、何も成果を出せていない自分も残って頑張らなくては」「自分より成果を出している先輩より早く帰っても良いのだろうか?」皆さんもこのように考え、実際に残業をした経験はないだろうか、例えその残業が結果に繋がらないと分かっていてもだ

 

残業は遺伝する

残業が多い上司のもとで働いていた人が部下を持つ立場になった場合、その部下も残業時間が長くなる傾向があるとのこと

近年では長時間労働が世間体な問題になっているのでかなり改善されたと思うが、数年前までこの遺伝は当たり前のように発生していたと思う。業務後の居酒屋で残業に関する武勇伝を上司が話し始めたらもうそういうことだと思った方がいい

残業は楽しい

これは今回の調査で驚いた話だが長時間の残業をすることで人は幸せを感じてしまうこともあると言う

パーソル総合研究所 長時間労働に関する実態調査によると、残業時間に応じて、「幸福度」は徐々に低下するが、月60時間を超えると上昇することが明らかになった

そして、これを残業麻痺と呼び、業務上の高い負荷を感じながらも幸せを感じている

しかしながら参考にした「残業学」によるとこの現象は「終身雇用の傾向が強い組織」の中で「出世の見込みがある」個人にはてはまる傾向があるとのこと。つまり現代においては非常に不確かなものだ、今のご時世ではなかなか残業麻痺に陥る方は少ないのかもしれない、それはそれで健全なものだと感じる。もしあなたが残業麻痺に陥っている場合、一度立ち止まって考えてみることをお勧めする

 

幸福度(指数) n=5000

パーソル総合研究所 長時間労働に関する実態調査

https://rc.persol-group.co.jp/news/201802081000.html

 

まとめ

残念ながら残業は発生する、これはもうサラリーマンの宿命と言えるのかもしれない

ただそれでも本音としては残業をせずにすぐに帰宅したいものだろう。このエントリーが少しでも残業削減に向けたヒントになれば幸いだ

そして残業が減った暁にはもちろん、スタジオに行きFEELCYCLEのレッスンを受講してより良い人生にしよう